入門 考える技術・書く技術
002/(著)山崎 康司/ダイヤモンド社/
保管場所:社員保管
【なぜこの本を選んだか】
私は論理的に考えることを苦手としているため、「日本人のロジカルシンキング実践法」と副題のついた本書を選びました。これまで課題の洗い出しや企画を出す際、私は考えをまとめることに時間が掛かっていました。この時間を短縮し、考えを簡潔に上長や同僚に伝えられれば、相手の時間を極力奪わず効率よく業務を進められるのではないかと考えています。
【本を通じて学んだこと】
論理的な関係が明確でない接続詞(本書では「しりてが」接続詞と呼ばれている)の存在は非常にインパクトがありました。「・・・し、・・・」「・・・であり、・・・」「・・・だが、・・・」などです。英語で言えば「and」に当たる表現です。これらの接続詞は、前後の関係をあいまいにしてしまうということでした。ただ、日本語に溶け込みすぎた表現であることも指摘されていました。現に、私は前後の関係があいまいであるとも全く気が付かないまま、幼いころからこれらの表現を多用していました。ただし、ここで筆者が言いたいのは「しりてが」接続詞を一度も使わず文章を書きなさいということではなく、ロジカルな接続詞に修正しながら考えを組み立てていく作業が必要ということです。ロジカルな接続詞の例としては、「・・・である一方、・・・」「・・・のとき、・・・」「・・・という条件で、・・・」などあり、本書にも一覧が掲載されています。余談ですが接続詞「が」への警戒(逆接、順接ともに使えることがやっかい)について興味を持ったので、本書で紹介されていた書籍も読んでみようと思います。
次に、本書の第1章から終章まであらゆるところで取り上げられているOPQ分析は、社会人として考え方の軸となるようなものでした。非常に勉強になりました。OPQとは、Objective(望ましい状況)、Problem(現状と望ましい状況との差分)、Question(読み手の疑問)の頭文字をとったものです。文章・資料を作成するときには、常に相手の視点で表現しなければなりません。まずは相手のOPQを考えることからスタートします。そのうえで相手のQに直接答えるメッセージを文章の冒頭に置きます。これにより何十通もメールや資料に目を通さなければならない相手に読んでもらえる文章(相手の都合で読む時間を調節できる文章)となります。OPQ分析を知った私は、これまでいかに自分勝手な文章を書いていたのだろうかと途方に暮れるような気持ちになりました。そのような文章で相手の貴重な時間を無駄に使わせてしまっていたことを自覚しました。本書にはOPQ分析のコツが3つのポイントで示されているので、定期的に振り返る時間をとって業務にあたりたいと思います。
【この本を読んで目標に対して自分はどう活かせるか】
文書・メールを書くスキルを上達させていきます。また、受講相談や社内外問わずコミュニケーションにも論理的な思考を活かしたいです。それらがゆくゆくは業務効率・受講相談スキルの向上に繋がるだろうと思います。そのためには、学んだことにも書いた「しりてが」接続詞とOPQ分析について、日々の業務や日常生活の中でも訓練していきます。合わせて本書に書かれていたロジック展開のピラミッド作成にも毎日取り組みます。紙とペンを使った論理的思考の過程を会話の中でも瞬時に頭に描ける、というところが最終的な目標です。
【この本のあらすじ】100文字程度
日常業務の中ですぐに実践できる論理的思考のポイントがまとめられています。ビジネスのグローバルスタンダードである「結論を最初に述べること」を日本人は苦手とします。それは日本語のある意味便利な接続詞や起承転結を大切にする学校教育にも起因しています。序章でその苦手にうまく気づかされると、その後は論理的な思考への転換を余儀なくされる感覚で一気に読み進められました。