最高の体調
031/(著)鈴木祐
保管場所:社員保管(貸出不可)
【なぜこの本を選んだか】
パレオダイエットで著名な鈴木祐氏が総じる『文明病』とは、コンディションの不調に起因するところで、すべては1つの線でつながっているとの事。進化医学を学びたい思いもあり、最新の現代病評を知りたいと思った。
【本を通じて学んだこと】
“鬱病、肥満、散漫な集中力、モチベーション低下、不眠、弱い意志力、一見バラバラに見える問題も、根っこまで下りてみれば実は同じもの”と、これは、書籍の裏帯のメッセージだが、なんとなく関係性はあるだろう気がしているものが、「遺伝と環境のミスマッチ」という視点で紐解かれている。『文明病』とは、本来狩猟生活に即して仕上がってきた人体が、様々に進化を遂げた現代にうまく対応しきれなくなった、その要因を指すのだが、「ミスマッチ」という視点に立っていることで、この本を手に取った読者を一切否定していない表現になっていることが素晴らしく、皆の背中を押すのではないだろうか。(運動しないでポテチばっか食べて、そりゃ太るよ!あんたが悪い!という自業自得的に責めたてあげられる事は全く無い。言われなくても大概は自覚しているのだから、わざわざ明言されるとやる気も失せてしまうものである。)
『文明病』は大きく2つ、「炎症」と「不安」でカテゴライズされる。「炎症」とは人の細胞レベルで起きる火事のようなもの。例えば健康を考える時、デフォルトとなった“腸活”も、まず腸内細菌の働きぶりは凄まじいことがわかり、腸内細菌との共存のための食生活は必須、巷で提唱される「発酵食品を取り入れましょう」の意味が本当に理解できた。残念ながら現代の私達は、<リッキーガット>という腸の細胞に穴が開いてしまう現象を知らず知らず引き起こしているよう。これも「炎症」の1つ。「不安」に至っては、狩猟採集民が感じているものと、現代人のそれは、全く別物であること。狩猟採集民は、未来に対する思考が無いのだそう。例えば、今晩のご飯を見つけなければ‥きのこが見つかるかしら‥等目前の事態に対しての感情のみ。一方現代の私達は、いわゆる“漠然とした不安”に駆られて、起きるかどうかもわからない出来事を想像したりしては勝手に悩んだりする。タイムフレームを「今ここ」のみで“永遠の現在”を生きていくという感性こそ、今活きる性質で実にシンプルな提唱である。
【この本を読んで目標に対して自分はどう活かせるか】
ダーウィンの進化論を最新医学データで掛合わせながら思考する「進化医学」は面白い。本書では、食、運動、メンタルの改善という段階を経ていくのだが、“マインドフルネス”がどのポイントにも通ずると認識した。マインドフルネスこそ「今ここ」の視点。ヨガ愛好家には一般的なマインドフルネスは、多くは座禅や瞑想などと思われがちだが、より日常的な所で実践できる。例えば、食器を洗う時に、水の流れやお湯の温度を感じたりでも充分に作用がある。また、運動は身体のストレス対策システムを鍛えてくれるという考え方がある事を知り、取り入れたい。先日、休憩室で雑談中にスタッフさんから「運動は大切よ!」とバレエ教室でのお話を聞かせて頂いた。通い始めてからの変化を伺うのが非常に楽しい時間だったが、身体を動かすと気持ち良いねという部分にはシステム強化が背景にあるからなのだ。
【この本のあらすじ】100文字程度
狩猟採集民の多くが老人になっても遊び心を保ちながら生きているんだそう。人生に遊びの感覚を取り戻すことが、遠くなった未来を現在に近づける「今ここ」感への近道。生涯を通じて遊び続けることが、自分史上最高の体調に誘う。漠然とした不安状態に傾きがちな方が抜け出す機となりますよう。