美意識を磨く
041/(著)山口圭
保管場所:社員保管(貸出不可)
【なぜこの本を選んだか】
オークション会社クリスティーズの日本代表である著者が語る、アートの見方を知るため。
【本を通じて学んだこと】
指南書というよりは手引書のような構成で、著者のおいたちから触れてきたものを通じて、映画や音楽も含めての芸術様々が登場するために、巷にあるようなライフスタイルショップをウィンドウショッピングするような感覚で楽しめた。早々に、昨今よく耳にする“海外エリートは美への造詣が深い説”に疑問を投じており、海外生活の長い著者もそれをふられることが多いようで、しかしながらその実、ステーキとビールと株の動きにしか興味がない金融マンをたくさん知っていると語る。物事は様々な視点で見る必要があることを思い出すが、自分の知人の外国人エリートは毎朝自宅にトレーナーを呼び、ワークアウトを習慣としている。数人このような人物に出逢えば、さも、それがスタンダードのように見えてしまうので、“海外エリートは~”についても世間がもてはやすほどには多数派ではないのかもしれない?とはいえ、美意識も運動も健やかな人生を送る上で、キーワードであることは間違いない。
アートについて、教養としてではなく自分事に落とし込んでいく楽しみが、よくわかる。著者は例えば、展覧会では、一部屋ごとに採点するという。年間10個展に出かけたのであれば、その中からトップ10をランキングする、等。
また一流の芸術がお金のあるところに集まるとは聞くが、コレクターの存在が、アーティストを押し上げる様子を伺い知る。展覧会に出かけると1点1点に集中するせいか、とにかく、ぐったりと疲労するのだが、著者もそうなるとあり安心した。プライベート・セールについて、売る側も買う側も、作品が持つエネルギー同様に、かなりの熱量が必要な分野で高度なレギュレーションの元に行われることが理解でき、夢中になって読み進めると、登場する芸術数のせいか悪くない疲労感が残ってしまった。
【この本を読んで目標に対して自分はどう活かせるか】
オークションが終わった途端にシュレッダーにかかってしまうというパフォーマンスを、バンクシーが展開したが、そのとき、アートの新時代のようなものを感じて、素人ながらに非常にわくわくしたことを思い出した。鑑賞法も提案されているが、その流れとは、絵を全体で見て、なぜ好きかを考え、その作品カードを読んで、となっていく。が、総じて、百聞は一見に如かずだと強く思われた。まだ見ぬ好きな作品に出逢うために、時間の許す限り、作品に触れること。
【この本のあらすじ】100文字程度
歌舞伎や能も、アンディーウォーホルや尾形光琳、現代の宇多田ヒカルさんや名和晃平さんにチームラボと、どこかで一度は触れている表現者が紹介され、手にしやすい構成。一流に触れることでの文化的で高度な美意識を教えてくれる。