ブラック霞ヶ関
043/(著)千正康裕
保管場所:会社保管(貸出可)
【なぜこの本を選んだか】
現在官僚の働き方について大きくニュースでも取り上げられるようになり、問題になっている。そして、それは学生の就職動向にも影響を与え、官僚になりたいという学生も少なくなってきている。実際その働き方はどうなのか、断片的に情報は聞くものの、現場で働いてきた人の詳細な声はどうしても聴けないので、タイトル的にリアルな内容を書いていると思われる本書を手に取りました。この本から官僚の実情について知ることで、公務員の魅力について適切なアドバイスをできるようにしたいと思っています。
【本を通じて学んだこと】
元厚生労働省キャリアが、霞が関で実際に働いてきた昔と今の変化を明確に記した上で、今の問題点を記載しています。今やブラック労働は霞が関の標準となっていて、相次ぐ休職や退職、採用難が官僚たちをさらに追いつめています。昔と今の業務の密度もかなり違う上、考慮すべき事項も昔に比べればはるかに多くなってきていて、「政策をつくっていく」という官僚本来の仕事が極限状態の中で行われている実態を知ることができました。国会対応のための不毛な残業、乱立する会議、煩雑な手続き、旧態依然の「紙文化」など、負のスパイラルが行われており、その改善を官僚としてのリアルな目線から知ることができます。最終的に被害を受けるのは国家、国民であり、官僚が本当に能力を発揮できるようにするにはどうすればいいのかを改めて考えるような内容の本で、官僚になる前には一度は読んでほしい本であるような内容になっています。
【この本を読んで目標に対して自分はどう活かせるか】
正直想像以上にすさまじい業務量だと感じました。著者は霞が関で働く人たちのことをスーパーサイヤ人と表現していますが、まさにその通りと思うくらい日々の業務に忙殺されている印象を受けました。社会人として実際働いているからこそ、この中で国の意思決定をするような業務をしていくのは尊敬に値するものだと思いました。一方で、こういう仕事を継続できるのはそれこそ相応の能力と色々なものを並行していく対応力が必要だと感じ、その行政官を育てる伊藤塾の立場も重要だと感じました。リアルな官僚の位置づけは合格後に改めて語っていかなくてはいけないですし、働いている現場の声もできる限り合格者と共有していければと思っております。
【この本のあらすじ】100文字程度
国家総合職のリアルな仕事を知る上ではぜひ読んでほしい一冊になります。特に公務員は具体的な話をできない相談になることが多いので、この本で日々の業務を知ってどのような仕事をしているのかを皆さんにも伝えていただきたいと思っています。